【障害受容】片麻痺になった人が、障害を受け入れるまでの大事な期間について解説します

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リハビリに関する事

こんにちは、脳出血で左半身麻痺になった旦那を在宅介護している主婦です。

当時の様子はコチラ↓↓

今回は、とても重要な事を記事にしました。これは、わたしがある研修会で学んだ事です。当事者の方も、ご家族の方も見て欲しい内容となっております。

実際、わたしが旦那を介護していて、ぶち当たった問題でもあるため、多くの方に知ってもらえたら、障害のある方も、介護する方も、理解しあえると感じています。

なので、今片麻痺になった方、そのご家族の方、または、いつかそうなるかもしれない方(つまり全員)へのメッセージです。

ぜひ最後までご覧ください。

障害受容とは

障害受容(しょうがいじゅきゅう)は、障害を持つ人が自身の障害を受け入れ、それを肯定的な方法で理解し、生活に統合するプロセスの事です。

障害受容には、身体的な障害、精神的な障害、または発達障害などが含まれるそうです。障害受容は、障害者が自分自身や周囲の人々との関係において、自尊心を持ち、生きる意欲を保ち、自己実現を追求するのに役立つものです。

障害受容には、以下の要素が含まれることがあります:

  1. 自己認識と自己受容: 障害者は自分自身を受け入れ、自己認識を高め、自己価値感を構築することが重要です。
  2. 心理的な適応: 障害に関連するストレスや心理的な困難に対処する方法を開発することが含まれます。
  3. 社会的な統合: 障害者は社会的な活動や関係を築く機会を持ち、社会に統合されることが大切です。

障害受容は個人によって異なり、時間がかかることもありますが、専門家の支援やサポートを受けることで、達成できるようになります。

このような事があります。

障害受容の5つの段階

障害受容について、何となく理解していただけたと思います。そして、その障害受容には大きく分けて5つの段階があります。

障害受容の段階は、個人によって異なることがあり、一般的なフレームワークとして提示されることもあります。以下は、一般的な障害受容の段階の一例となります。参考にしてみてください。

①ショック

最初に訪れるのがショック期となります。脳梗塞や脳出血等の損傷を負って、ショックを受けている時期です。何が起きたか理解できず、寝ているだけの自分の状態にショックを受けている期間です。

②否認

障害を受け入れず、現実を否認することが一般的です。個人は障害を認めず、通常の状態に戻りたいと願う時期です。

③混乱

この段階では、動かなくなった事や話せなくなった事に気づき、少しずつ自分の置かれている状況を理解し始めます。それと共に、もとに戻りたいという気持ちも強まり、混乱してしまう状況です。

④適応への努力

この段階では、個人は障害を負った箇所を把握するようになります。そして、障害を受け入れようとする気持ちが芽生えてくる時期です。また、この頃から今後の生活などについて不安が高まりやすくなります。

⑤適応、受容

最終段階では、その現実を受け入れることができるようになります。障害が生活の一部として受け入れられ、新たな生活のスタイルを構築することが可能になります。ですが、なぜこのような事になったのか?と考えるようになるため、精神的に1番辛い時期とも言えます。

これらの段階は、障害受容のプロセスを理解するための一般的なガイドですが、個人の経験は異なることがあります。障害受容は非線形であり、人によって異なるペースで進むことがあります。また、一つの段階から別の段階へ移行する際にも、感情的な浮動が起こることがあります。

この5つの段階を振り返ってみて

わたしの旦那の時のことを、振り返ってみたいと思います。

ショック期の頃は

旦那が脳出血で左半身麻痺になった事を知ったのは、発症してから、15日後のことでした。

12日間もの間、ずっと意識が戻らずに眠っていました。そして、目覚めてからしばらくは、自分の事全く理解できていませんでした。

誤嚥性肺炎の危険があるため、口に何も入れることが出来ないため、口の中がカラカラな旦那。そんな中こんな事を伝えてきました。

「お腹の上の丸太を避けて」

左手の事を丸太と勘違いしていたのです。それを、左手だと聞いた時、とてもショックを受けていたのを覚えています。まさに、ショック期間だったと思います。

否認期の頃は

何が起きたのか理解できていない中、病院での生活は本当に辛かったと思います。

そして、脳の損傷もあり、何度説明しても、障害や病気の事を理解するのは難しいようでした。

旦那が理解していなくても、治療とリハビリは行われます。何でこんな事をするのか?何もわからずにリハビリをしていた時を思い出しました。

混乱期の頃は

しばらくすると、自分の置かれている状況を理解し始めていました。食べられない、喋れない、動けない…今までとは全く違う自分に戸惑いながら、看護師の目を盗んでは、無理やり起きようとしていました。

また、「仕事しなければ!」と言って、靴を履いて帰ろうとする事もありました。あの頃はきっと混乱していたのだと思い出しました。

適応への努力期の頃

少しずつ、体の変化に気づき、動けないし、動いてはいけない事を理解し始めると、リハビリに積極的になってきました。でも、すぐに歩けるようになると思っていたようで、起き上がる事さえ出来ない自分を受け入れられないようでした。

適応、受容期の頃

この頃は、確か、回復期病院に移動した頃だと思います。リハビリをする気持ちも強まり、一生懸命リハビリに取り組んでいました。

その半目、この先どうなるのだろう…と鬱のような精神状態になっていたそうです。

たまたま、コロナウイルスが流行した年だった事もあり、回復期病院に移動してからは、家族が病院に入れなくなり、面会出来なかった事もあり、かなり情緒不安定だったようで、時々病院から電話をもらい、会話する事もありました。

終わりに

この、障害受容の5つの段階は、あくまでも1つの例であり、人それぞれだと思います。旦那は、このような状態でしたが、中には怒りだしたりする人もあるそうです。でも、それは脳の問題もあるため、感情だけで済ませる問題でもないとの事。

ただ、脳出血を起こした時の事をずっと側で見てきたわたしの体験として伝えたいのは、半身麻痺になった事を、すんなり受け入れて、すぐにリハビリを出来る人は、ほとんどいないと思います。

病院の関係者や、療法士など、病気の事を理解している人ならまだしも、脳出血という病気すら知らなかった人にとって、後遺症を受け入れながら、リハビリをするのは、とても大変な事だと思います。

そんな時に、支える人が多くいれば、不安を解消していけると思います。なので、既に経験した、わたし達のような人の体験談が多くの方に届く事を祈ります。

参考になるかわかりませんが、何かわからない時、不安で仕方ない時に、頼れる存在で有りたいと思います。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。誰かのお役に立てれば幸いです。

    コメント

    1. いそだん より:

      とても勉強にある記事でした〜

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