こんにちは、脳出血で左半身麻痺になった旦那を在宅で介護している主婦です。詳しくは下の記事を読んでみてくださいね。
旦那は2020年1月に脳出血で倒れ、それ以来、一級の片麻痺障害者となりました。リハビリを経て、杖も、装具も着けずに歩けるようにはなりましたが、左手はまだまだ動きません。また、判断力が欠けていたり、計画が立てられなかったり、物忘れしたりなど高次脳機能障害もあります。
病気する前とはまるで別人のようですし、1人でほとんどの事が出来なくなりました。仕事をバリバリこなしていた頃は旦那を慕っていた人が多くいたのですが、何もできなくなったからと言って、離れてしまった人もいます。
このように、世の中の人にとって、片麻痺の方に対して、1人で何も出来なくなった障害者。として見ている方がまだまだ多いように思います。わたしの周りの中途障害者の女性は、介護している旦那様に対して、何でもやってもらっているから文句を言われても言い返せない。と言っていました。
でも、障害者だからといっていろんな事を我慢する必要は無いと思います。そこで、今回はわたしが考える、旦那の介護について熱く語りたいと思います。同じように家族を介護している方、周りに障害者がいる方に見てもらえると嬉しいです。
旦那は片麻痺障害者
旦那が障害者になってから丸三年が経ちました。入院中は全く感じなかったのですが、退院して家で生活するようになると「ああ、本当に障害者になったんだなぁ」と様々な場面で痛感していました。特に退院したばかりの時は、まだまだ動きも鈍いのと、今まで出来ていた事が出来ないのを受け入れる事ができず、とても苦労しました。
旦那はパソコンなどを使いこなせていましたが、退院後はパソコンがうまく扱えず、パスワードを忘れてはその都度新しいパスワードに変えるなどして、すごくイライラしていました。また、外出すると、周りから変に見られるのではないか?と気にしていて、しばらくは引きこもっていました。
中途障害者というものは、思っていたよりも、乗り越えるのに時間がかかるんだと思ったのを覚えています。
ケアマネさんとの考え方の違い
退院する少し前にケアマネジャーを決めて、施設を決めてください。と回復期病院から教わり、ケアマネさんを決めて、いろいろと準備を始めました。
何もわからないわたしは、ケアマネさんに言われた通りに施設を決めました。その施設は新しく出来たリハビリ特化型の施設だったので、旦那にもピッタリだと言われて入所を決めました。
わたしがお願いしたケアマネさんは、息子が障害者だったそうで、障害者の家族の事を考えた素晴らしい方でした。障害者を抱えた家族の大変さを理解していて、少しでも楽にしてあげたいという信念のある方でした。
「旦那さんを週に3回は施設に通わせて、その他の日はヘルパーさんを呼びましょう。そうすれば奥様は仕事に行けますし、かなり負担も減りますよ」
わたしも、最初はそれで良いと思っていました。ところが、実際に施設に通ってみて現実を突きつけられました。これは、わたし達が思っていたのと全然違うじゃないか…
施設は現状維持が目的だった
退院してきてから、旦那は週に3回デイサービスに通い、そこでリハビリをしたり、食事をしたり、入浴をする事にしていました。それ以外の日はヘルパーさんに入浴介助してもらい、訪問看護のリハビリをする事になりました。
初めてデイサービスに通った時、旦那は「もう行きたくない」と言い出しました。何があったかと言うと、施設の療法士さんは少しだけマッサージをしたら居なくなってしまい、その他の時間は自主トレをするしかなかったそうです。
その施設は、お年寄りが現状維持する目的で建てられた施設だったので、回復するための指導が無いとの事でした。そして、ケアマネさんに相談すると、施設ではリハビリできる時間が限られていて、その他の時間は家で出来ない事を済ませるのだと教えていただきたいました。
つまり、わたしが解釈するには、施設は入浴や食事などの普段家でやる事を代わりにやってくれる場所であり、回復するためのリハビリを集中的にやる場所では無かったとい事です。
それをいち早く感じ取った旦那は、通うのが嫌だと言ったのです。そして、「家族のための施設であり、オレのための施設ではないように感じる」という言葉を聞いて、施設を辞める決心をしました。
自主リハビリへ通い、回復を図る
そして、いろいろ調べてみると、デイサービスなどの施設ではリハビリの時間が限られていて、回復するための動きが出来ない事がわかりました。施設の中でもいろいろあるので、そうではない所もたくさんあると思いますが、田舎でもあるため、施設が少なくて、ほとんどが現状維持のものしかありませんでした。
そこで、車で2時間かけて自主リハビリできる施設に半年くらい通いました。そのおかげで、装具も外して歩けるようになりました。
もし、施設に通うしかないのだと思って通っている方は、無理に通わなくても良いと思います。家族に回復したいのだと意思を伝えて、別の施設に行ってみるのも良いかと思います。
現状維持で諦めず、回復する事に集中出来たのが良かったのだと感じました。
障害を持ちながらでも、楽しく生活できる
旦那は、やりたい事はやりたいと言ってくれます。我慢したり、遠慮したりはしていません。介護されてるから…と言って自分のやりたい事を我慢する必要は無いと思っています。
わたしが面倒だなぁ~と思っていると、「面倒だと思ったでしょ」と敢えて伝えてきます。それを言われるとわたしもついつい笑って、面倒だけどやってやるか〜という気持ちになります。
家族を介護している方は、どんどんやりたい事を言ってもらい、やらせてあげるようにすると良いと思います。
また、介護されている方は、遠慮も我慢もしないように、やりたい事は伝えるようにしてみてください。無理な事は出来ないですが、伝える事で何か変わるかもしれません。
わが家は、旦那がどんどんやりたい事を伝えてくれるので、今はできなくても、1年後はやろうね。と意欲を持って行動出来るようになりました。
終わりに
在宅介護は、仕事をするのも限られてしまいますし、介護する方の自由も限られてしまうため、なかなか踏み込めない事だと思います。なので、施設も大切です!
ただ、もし、施設が現状維持でちょっと物足りないなぁと感じている方は思い切って、別の方法に変えてみるのも有りですよ。やってみると、案外なんとかなるものです。
皆さんの介護ライフが楽しくなりますように…最後まで読んでくださり、ありがとうございました。ブログ村に参加していますので、良ければボタンをポチッと押してください。励みになります。
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